9300F 車内の様子

従来の京都線特急車の後継車種としての位置づけであるとともに、近年の特急輸送の需要に応えるべく、「3扉クロスシート」という形で導入された9300系。
3扉クロスシートと言えば、すでに神戸線や宝塚線の8000系でもお馴染みですが、今度は編成まるごとがこのタイプ。
その車内をじっくり見てみましょう。


車内の中央ドア付近から車端部を見てみます。貫通面の濃い茶色、5000系リニューアル車などでも採用されたパターンですね。


実際に営業運転に入るとこんな感じです。


ドア間と大阪側の車端部に設置されているクロスシート。ドア間の真ん中2組は転換可能です。肘置きは木でできています・・・


実際に座ってみました。従来の阪急電車に比べ、かなり「ワイドビュー」であることがお判りいただけると思います。
座り心地は非常によく、また座っての眺めも最高です。車端部の座席では無理なのですが、転換できる座席では、窓枠を肘置き代わりに使うことができます。感触としては、JRの221系のような感じでした。
ただ、この9300系、対面の4人席となる箇所が1両で最大6箇所も存在します。間近で向かい合わせになる4人席というのは6300系でも最後まで空いている席なんですが・・・6300系で2箇所だった4人席が3倍になってしまいました。始発駅で見ておりますと、やはり2人席から埋まっていきます。結構空いてるな〜と思ったら、ただ単に4人席が埋まっていないだけで、2人席はほぼ埋まっている、という状況が多々見受けられました。


座席から上を見上げてみます。まさに間接照明、といった感じですね。


カーテンについてはフリーストップ式のものが採用されています。2連窓の間にレールが通してあり、このような感じにすることもできるわけです。


これが車端部のクロスシートです。連結面に窓があるのにクロスシートって珍しいですね。


車端部のクロスシートには補助椅子が。座っていないと自動的に跳ね上がるタイプでして、引き出した状態の撮影はできませんでしたが、JRの223系1000番台のように、上の写真で座面が収納されている部分、引き出すと中から背もたれ部分が前に出てくるため、違和感なく座ることができます。
ただ、やはり座り心地は板の上に座っているような感じでして、長時間座るのはちょっと・・・
実際、私も梅田からの快速急行で座ってみましたが、茨木市で空いたクロスシート席に移りました。


搬入時から話題になっていたロングシート。びっくりするほど背もたれ部分が低いです。が、座ってみるとそうでもない、というのが私の感想です。
実際に営業列車で座ってみましたが、十分な座り心地でした。


その対面となる場所には車椅子スペースが。この部分には8200系と同様の座席が設けられました。
写真に写るボタン一つで・・・

こうなります。
通常は座席の状態で運行されるそうです。ちなみに、座り心地はあまりよくありませんでした。



さて、これが話題の自動扉。ただし、こちら側が開いたからと言って、次の車両も連動する、というわけではなく、次の車両もセンサーに触れないと扉が開いてくれません。この状況は第2編成で改善されました。


センサーの拡大部分です。ハンドルを軽く握ることでセンサーが反応するようになっているのですが、ちょっとしたコツがいるようです。
また、従来は自力で開けることが当たり前だった貫通扉、ということで、センサーが反応しないと無理に力を入れて開けられる方も・・・実際に私の前でもそういった光景が繰り広げられていましたが、やはり初めてのことなので仕方がないのでしょうね。
とはいえ、初期のうちから無理な力を加えられて故障しないことを祈るばかりです。


ドアです。まさに5000系リフレッシュ車と同じものですね。開閉音は従来の車両と比べものにならないほど静かです。ちょっとドアから離れた席にいると、ドアがいつしまったのか分からないといっても過言ではありません。


ドア上部には千鳥配置でLEDの案内表示器が設置されています。これについては、8315Fで採用されていた大型のものではなく、JRなどで採用されているごく標準的な大きさのものが取り付けられています。


阪急独特の車両番号板と平成15年の製造銘板。「HITACHI」という文字も斬新ですね。


運転席です。従来の車両とはがらりと変わったレイアウトになっています。速度計とATS表示器がが予想もしなかったような場所に設置されております。
JRの207系や223系を見慣れているからか、左側に配置されたモニタにはちょっと違和感を覚えました。


6300系同様、自動で開閉できるカーテンが設置されています。閉まるとこんな感じです。


第2編成では、ロングシート部分にこのような仕切り壁が設置されました。


座席側からです。ロングシートの背もたれ部分の模様も変更されています。


第1編成では非連動であった貫通扉も、第2編成では連動化されました。

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